ブエノスアイレス市レティーロ駅バスターミナルでの盗難被害について、日本の大使館より注意のメールが届きました。
レティーロ駅は、その建物が非常に美しく、また目の前の広場にある時計台も観光スポットとして人気がありますが、駅の隣はビジャと呼ばれるスラム街があり、時計台の広場では、以前刺殺事件が起きています。
地域としては、大通りを挟んだ反対側には高級住宅街がありますが、この大通りが大きな境界線です。
駅や公園は十分注意が必要です。
海外旅行には慣れていない、アルゼンチンの状況に不安を感じる場合は、現地在住タンゴライフアドバイザーのAKANEがサポートを行っています。
お気軽にお問い合わせください。
以下、在アルゼンチン日本大使館からのメールを掲載します。
==============
1 事件の概要
(1)日時
2024年2月18日(日)昼頃
(2)場所
ブエノスアイレス市レティーロ駅のバスターミナル
(3)被害者及び被害内訳
被害者:邦人70代男性
被害内訳:貴重品入りの小型バック(パスポート、財布(クレジットカード、身分証明書等を含む))、タブレットPC
※被害者にケガはなし。
(4)被害の状況
2月18日昼頃、ブエノスアイレス市レティーロ駅の長距離バスターミナルにおいて、被害者がサルタ州に向かうバスの乗車手続きを行っていたところ(約45Lサイズの登山用リュックと小型バックを携行)、腕に何かしらの液体が付着したような感覚を覚えたために確認すると、着用していた衣服に白や黄緑色の液体が付着していたことに気付いた。同時に、現地人と思われる30代の女性が被害者に接近し、同液体を拭く手助けを始めるとともに、携行している荷物を降ろすように促した。
この女性の勧めに従って荷物を降ろした後、被害者が衣服に付着した液体を拭いていたところ、気付いた時には女性がいなくなっていたとともに、地面に置いていた小型バックが無くなっていた。
2 防犯対策
- ブエノスアイレス市レティーロ駅バスターミナルは、地方や隣接国への長距離バスを利用する旅行客等も訪れる場所です。一方で、レティーロ駅北側には大規模ビジャ(スラム街)が存在し、平素から治安が悪く、強盗、窃盗等の犯罪が多発している地域でもあります。特に、夜間・早朝の事件発生率が高いですが、最近は日中でも事件が発生している状況です。
- 今回の事件は、いわゆる「ケチャップ強盗」と呼ばれる犯行手口です。通常、犯人は複数人のグループで組織的に犯行に及んでおり、ケチャップ、マスタード或いはペンキ等の液体を被害者に付着させ、親切を装って汚れを拭き取りつつ被害者の注意を引き付ける役、リュックサック等被害者の荷物を持ち去る(ひったくる)実行役等に役割を分担しているケースが多いです。万一、何かしらの付着物の存在に気付いたとしても、この機に乗じて接近してくる人を確認した場合は、絶対に手助けを受け入れないようにして下さい。また、特に貴重品を入れた所持品は、自身の身体から離すことのないようにしてください。
- さらに、盗難被害を最小限に抑える工夫として、旅券、携帯電話などの貴重品は、一つのバック等にまとめることなく、ウエストポーチ等を併用して他のカバン等に分散させることをお勧めします。また貴重品が入った荷物は決して肌身から離さないよう、十分に注意してください。
在アルゼンチン日本国大使館 領事班の問い合わせ先
Bouchard 547 Piso-15, Buenos Aires, Argentina
電話:(市外局番011) 4318-8200 / 国外からは(国番号54)-11-4318-8200
ホームページ(日本語版) http://www.ar.emb-japan.go.jp/index_j.htm
領事班代表メール:conbsas@bn.mofa.go.jp