ブエノスアイレス街の概要

目次

ブエノスアイレス自治市

ブエノスアイレスは、ブエノスアイレス州にありながらどの州にも属さない「首都特別区」(自治都市)です。ラプラタ川沿岸に位置し、街並みは100メートル間隔の碁盤目状に整備されヨーロッパのような美しい街並み。
「南米のパリ」とも言われています。

19世紀半ば以降のスペインやイタリアなどヨーロッパからの移民によって飛躍したブエノスアイレスの街は、今もヨーロッパ系白人が多く地元っこを「ポルテーニョ」と呼びます。

バリオ(地区)とコムーナ(共同体)

ブエノスアイレス市には48のバリオ(地区)が存在し、それをまとめた15コムーナ(共同体)で成り立つ市です。
コムーナは、行政的、政治的領域として機能し、バリオはそれぞれの街の個性的な色を持っています。
ブエノスアイレスの街は、2005年にはユネスコ創造都市ネットワークのデザイン都市として選定された、デザイン性が豊かな街です。

ブエノスアイレスの全体像のイメージ

イラストの区分けはバリオです。

48のBarrio(バリオ)

それぞれの顔を持つバリオ。
観光にオススメのバリオについては「第4章観光編 ブエノスアイレスのバリオ(地区)別楽しみ方」にてご紹介します。

*アルファベット順

AgronomíaFlorestaParque ChasVilla General Mitre
AlmagroLa BocaParque PatriciosVilla Lugano
BalvaneraLa PaternalPuerto MaderoVilla Luro
BarracasLiniersRecoletaVilla Ortúzar
BelgranoMataderosRetiroVilla Pueyrredón
BoedoMonte CastroSaavedraVilla Real
CaballitoMontserratSan CristóbalVilla Riachuelo
ChacaritaNueva PompeyaSan NicolásVilla Santa Rita
CoghlanNuñezSan TelmoVilla Soldati
ColegialesPalermoVersallesVilla Urquiza
ConstituciónParque AvellanedaVilla CrespoVilla del Parque
FloresParque ChacabucoVilla DevotoVélez Sarsfield
48の区一覧

参照:https://buenosaires.gob.ar/laciudad/barrios

15の共同体Comuna(コムーナ) 

行政的、政治的領域として機能しているコムーナの区分け。

Comuna名参加するBarrio
Comuna 1Retiro, San Nicolás, Puerto Madero, San Telmo, Montserrat y Constitución
Comuna 2Recoleta
Comuna 3Balvanera,San Cristóbal 
Comuna 4La Boca, Barracas, Parque Patricios y Nueva Pompeya 
Comuna 5Almagro, Boedo
Comuna 6Caballito
Comuna 7 Flores, Parque Chacabuco 
Comuna 8Villa Soldati, Villa Riachuel, Villa Lugano 
Comuna 9Liniers, Mataderos,Parque Avellaneda 
Comuna 10Villa Real, Monte Castro, Versalles, Floresta, Vélez Sarfield y Villa Luro
Comuna 11Villa General Mitre, Villa Devoto, Villa del Parque y Villa Santa Rita 
Comuna 12Coghlan, Saavedra, Villa Urquiza y Villa Pueyrredón 
Comuna 13Núñez, Belgrano y Colegiales 
Comuna 14Palermo 
Comuna 15Chacarita, Villa Crespo, La Paternal, Villa Ortúzar, Agronomía y Parque Chas
15のコムーナ一覧

参照:https://buenosaires.gob.ar/jefaturadegabinete/atencion-ciudadana-y-gestion-comunal/gestion-comunal/comunas

ブエノスアイレスを囲む環状線

ブエノスアイレス周辺には、環状道路のヘネラル・パス大通りが走っています。
この大通りがブエノスアイレス州との境界線です。

日本の東京山手線に似ているこの境界線は、私たち在住日本人も比較的住みやすい地域です。

「このヘネラル・パスの外に出てはいけないよ。」と声をかけられることがよくあります。
市街地に比べて環状線の外はアジア人を見かけることが少なくなります。
アジア人はブエノスアイレスでも西洋系に比べて珍しく、お金を持っているイメージがあり、とても目立ちます。
よって、旅行者の場合は強盗に狙われやすくなるので注意が必要です。
(※現地に在住している日本人の方は危険回避するための対処の方法をご存知です。)

よりアジア人が少なくなる郊外地域には行かないように気をつけてね、という温かい注意の言葉です。

「ビジャ」と呼ばれるスラム街の存在

アルゼンチンには、「villa(ビジャ)」と呼ばれるいわゆるスラム街があります。

ただVilla(ビジャ)は「村」という意味もあり、「ビジャ・クレスポ」など地域の名前にも使われている言葉です。
ブエノスアイレスのビジャは、街の中にまとめられた比較的所得の少ない人たちの住む区域。

もちろん、ビジャに住んでいても真面目に仕事に通う人もいますが、ビジャの中には麻薬を常習している人もいます。
状況や言葉、スラング(俗語)などがわからない外国人が勝手に足を踏み入れて良い場所ではありません。

レティーロ駅の裏側には、villa31(ビジャ トレインタ イ ウノ)があり、中をガイド付きで散策するツアーもあります。
しかしそのツアーも100%安全とは言い切れないでしょう。

また一人で独自に入った場合は生きて帰ってこれないこともある、そんな場所です。
以前、日本人YouTuberがビジャに侵入し、アルゼンチン・日本の両国の警察・大使館に対して、大変な迷惑行為を行いました。
海外で危険を犯すことは、自分の命だけでなくその事後処理をする他の人の命を脅かすことを、私たちは想像しなければいけません。

ブエノスアイレス市の市長

2023年の選挙を勝利して、現在(2024年1月)はJorge Macri(ホルヘ・マクリ)氏が市長に就任しています。
「自治市」であるブエノスアイレス市はブエノスアイレス州の中にありながら州の管轄ではなく、独自に自治していてその舵は市長が持っています。

まだ新しい市長の政治は始まったばかりですが、これから4年間どのようにブエノスアイレス市が変化していくのかが楽しみですね。

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