タンゴを学んでいく過程で沸き起こる疑問や不安。
でも先生にはちょっと聞きにくいことってないですか?
「先生には聞けないこと!」では、私が知って良かったことや知りたかったこと、
悩んだり、苦しんだりする中で誰かに聞きたかった、相談したかったこと。
「先生に聞きにくかったけど、そこ、教えて欲しかったよ!!」と思うことを中心にお伝えしていきます。
これはAKANEが思ったこと、考えたことを自由に語っていくエッセイ記事です。
好きに書かせて頂きます。
こんにちは。
ブエノスアイレス在住タンゴライフアドバイザーのAKANEです。
今度、日曜日のカジュアルなミロンガでエキシビジョンをさせてもらうことになりました。
ほぼ初心者だった旦那さんと一緒に踊り始めてから4年。
やっと自分達の踊りを確立できてきたかなぁという気持ちで、まだ不安があるけど
せっかくチャンスをいただけたので生かしていきたいところ。
ブエノスアイレスに留学したいと思う方なら
「ブエノスのミロンガでエキシビジョンしたい!」と思う人も多いかもしれませんね。
今日は、ブエノスアイレスのミロンがでのエキシビジョンと私の妄想混じりの夢について
一人で勝手に語っていきたいと思います。
エキシビジョンをするには
ブエノスアイレスでエキシビジョンをするためには、ある程度踊れる必要があります。
もちろん、初心者では難しい話。
でもYoutubeなどで見かけるような有名ダンサーでなくても、ミロンガによっては踊ることもできます。
ミロンガがカジュアルなコンセプトのものだったり、先生がオーガナイザーをしていたりすると踊りやすい。
あとは、先生がレッスンでグループを作って発表会みたいにしてくれたり。。。
ブエノスアイレスのミロンガで有名な「サロン カニング」でエキシビジョンをするのは、ブエノスのタンゲーロにとってもとても光栄なこと。
だけど、近年は外国人のダンサーがオーガナイザーにお願いをして踊らせてもらうので、質が下がってきているという評価もあったりして。
ミロンゲーロのお爺さんたちは「見る価値がない」と判断した踊りの時、席を立って、トイレやタバコを吸いに行ってしまうこともあって、最悪の場合は帰っちゃうことも。
結構、みなさん厳しい。
野次が飛んでるなら愛されている証拠。
カニングには、ミロンゲーロ専用のメサがあって、ミロンゲーロのお爺ちゃん達の席の評価を気にしている私は、けっこうチュースマー(噂好き)なんだと思う。
「少し昔であったなら、エキシビジョンをするダンサーといえば目を見張るような素晴らしいダンサーだった。
でも今は、ちょっと踊れればエキシビジョンできるからね。」
という、辛辣なコメントもよく耳にするかな。
ふむふむ。
エキシビジョンを多く経験して、実績を増やしたり、経験値を上げたいダンサー。
ミロンガの時間を削られてしまうので、それなりのものしか見たくないミロンゲーロ。
いろんな人が共存しているミロンガだもん。そりゃ言い分もそれぞれだよね。
オーガナイザーが求めること
オーガナイザーは、ミロンガを主催している人。
彼らは、
「来てくれたお客様を楽しませたい」
「お客様を呼びたい」
と考えていて、あくまでもダンサーのエキシビジョンはミロンガの余興。
もちろん、オーガナイザーによっては
「このミロンガで経験を積んで羽ばたいて欲しい」という温かい気持ちで
ダンサーを踊らせてくれる方もいるかもしれない。
でも大概は、話題になってお客様が増えること、お客さまがその場を楽しんでくれて、
また来てくれるためにダンサーを呼んでいるわけ。
ミロンガを継続開催するためにとても大切なことだよね。
お客様が楽しんでくれるか、はその日の踊りにもよるけど、
ダンサーに配分されたメサ(テーブル)を観客で満たすこともその日踊るダンサーができることの一つだよなーと
私は思っています。
踊る機会を頂けたことに感謝して、お友達に応援に来てもらえるよう声をかけたいところ。
呼んだお客様への感謝
私の先生がカニングでエキシビジョンをした時
「応援ありがとう」と、自分のメサにシャンパンを振舞って、
いつもは忙しくて構ってくれない(?)先生がたくさんおしゃべりをしてくれました。
ちょっとしたことだけど、すごく配慮があって良いな、と先生から学んだ大事なこと。
シャンパンはもちろん嬉しかったけど、
先生が応援に行った私たちへの感謝が伝わって、その空間はとても良い空気でした。
「次回も応援に駆けつけよう」という気持ちになるし、先生の人柄がよくわかってとても心地良かったな。
私もエキシビジョンする時は自分のメサにシャンパンをご馳走して、
たくさん感謝の気持ちを伝えよう、と心に決めてたっけ。
こういうことは「先人を見て学ぶべし。」ですね。
エキシビジョンをする効果
ムンディアル(世界選手権)の前は、ブエノスアイレスのミロンガではエキシビジョンをするダンサーが増える時期。
経験を積むため、知名度を上げるため、場慣れするためいろいろな理由で
ブエノスのミロンガでは、世界中のダンサーの踊りを楽しめます。
もちろん、目を見張るような上手な人もいれば「うーん、頑張れー」と言いたくなる人も。
エキシビジョンをする、というのは、
ブエノスアイレスでダンサーとして活動する人にとっては、
ヨーロッパツアーに行くための足がかりを掴んだり、レッスンを受けたい観光客へのアプローチにも繋がる営業手段。
はるばるやってくる日本人ダンサーにとっては、どうなんだろう。
ブエノスアイレスのミロンガで踊ったらプロフィールに
「ブエノスアイレスでのエキシビジョン経験多数」と記載できればハクがつくのかな?
それとも自分の目標や夢の達成となるのかな?
人それぞれ、いろいろな考え方や使い方があって、どれも間違いではないし、それぞれが効果的な使い方をすればいいと思う。私もダンサーとして使えるものは使いたい。
私の夢は、、、(ここから妄想入ります。)
ミロンゲーロのおじいちゃん達にヤイノヤイノ言われながらも
オーガナイザーにも愛されて、自分の大好きなミロンガの「推し」のミロンゲーラになりたいな。
ブエノスアイレスのミロンガのオーガナイザー達から
「◯月○日、うちのミロンガで踊って(エキシビジョン)してくれない?」と連絡をもらって踊りに行く。
エキシビジョンし終わると、年季の入ったミロンゲーロ達が私のメサ(テーブル)にご挨拶に来てくれて
「良かったよ。」「おめでとう。」と声をかけてくれる。
ブエノスにいる人なら誰もが名前を知っているようなミロンゲーラになる。
そんな風になりたい!私。
さてはて、あとどのくらいかかるかな。